4月11日(木)15:00~15:30、府中市役所主催の「府中市と日本デフバドミントン協会との連携に関する覚書締結式」が開催され、矢ヶ部 紋可選手が代表として出席しました。
府中市と日本デフバドミントン協会は、2025東京デフリンピックを契機に、デフバドミントンをはじめとするデフスポーツの価値と魅力を発信すること、また障害当事者への理解を促進し、障害の有無にかかわらず、誰もが相互に尊重し合いながら安心して暮らすことができる社会の実現に寄与することを目指して連携するべく、覚書の締結に向けてこれまで協議を進めてきました。
この度相互連携に向けた協議が合意に達したことから、本締結式は行われました。
締結式の様子
覚書署名後、高野 律雄府中市長よりご挨拶をいただきました。
高野 律雄市長
「府中市と日本デフバドミントン協会との連携に関する覚書を無事締結できたことを誠に嬉しく思います。
本市は令和3年4月に府中市手話の普及及び障がい者の意思疎通の促進に関する条例を施行したところで、私自身も全国手話言語市区長会の副会長として、全日本ろうあ連盟の皆様とはさまざまな意見交換をさせていただいております。
そうした中でこの度、関係の皆様のご尽力により、東京で初めてデフリンピックが開催されることが決定し、本市の郷土の森総合体育館においてはレスリング競技が開催されることとなりました。
現在、大会の成功に向けて関係団体の皆様方としっかりと連携して準備を進めているところです。
日本デフバドミントン協会の皆さんとは、昨年強化合宿のために本市の体育施設をご利用いただいたご縁から始まり、市内中学生との交流事業にもご協力をいただきました。
本日覚書を締結させていただくことで、大会機運の醸成やデフスポーツの認知度向上、障害当事者の方々に対する理解の促進など、より一層充実した取り組みが行われることを期待しております。
また本市は令和6年4月1日に市制施行70周年を迎えました。
この節目の年を更なる発展に向けた絶好の機会ととらえ、障害の有無によって分け隔てられることなく人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を目指して、福祉施策、文化スポーツ施策を積極的に展開していきたいと考えております。
引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。」
続いて日本デフバドミントン協会 中西 潤代表理事より手話にてご挨拶をいただきました。
中西 潤代表理事
「府中市と日本デフバドミントン協会との覚書の締結にあたり、嬉しく思っております。
今年2024年はデフリンピックが始まった1924年から100年という節目で、来年2025年にはデフリンピックが初めて東京で開催されます。
このいい機会に締結式が開かれることは非常に特別な思いとともに、嬉しく思います。
実際私もバドミントンの代表として20年程前ですが、デフリンピックに参加した経験がございます。
それはオーストラリアで開催された大会でしたが、市民の皆様が一緒になってデフリンピックを盛り上げてくれ、その様子を見て感動したことを覚えております。
東京デフリンピックでは、選手の皆さんだけで終わるのではなく、大会が終わった後も聞こえない私たちの生活がよりよくできる社会にするために、共生できるようなことを目標に、さらに後のことも引き続き頑張っていきたいと思っております。
今後、府中市で強化合宿が何度か開催される予定です。
その時に府中市民の方々が日本代表選手と一緒に手話などを通して、聞こえない人のこと、またデフスポーツのことなどを相互理解していただけるようにしたいと思っております。
改めて本日はこのような機会を設けていただき、非常に嬉しく思っております。
府中市の皆様に心から感謝申し上げます。」
最後に写真撮影と歓談が行われ、締結式は終了しました。